回避こそ絶対の防御
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| 辺境伯はウロビトと友好関係を結びたいようだな。 | |
| 案の定俺らの手に負える話じゃなかった。 | |
| 巫女はともかく、ウーファンという奴が問題だな。 | |
| なんだか大変なことに首を突っ込んじゃったみたいね。冒険者って普通こんなに政治絡みのことに踏み込むものなの? | |
| どうしても新しく大地を開拓する都合上、関与してしまうのだと思います。 | |
| で、どうする?僕は受領するつもりだが。 | |
| どうするも何も、クロムが行くって言うなら、なあ? | |
| というかクロム一人じゃ、ウーファンさんを説得するどころかむしろ怒らせそうだし。 | |
| ……そうだな。じゃあ皆で行こう。 |
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| まあ、変にタルシス兵が行くよりも私達の方がいいか。 | |
| 親書は受け取ったな。行くぞ。 |
| さあ、正念場ね。 | |
| 言っちゃ何だが血の臭いがする。何かあったのか? | |
| そんなことは……開けるぞ。 |
| おい、この血ウロビトのものじゃねえか! | |
| ウロビトとはいえ血は赤いのか。 | |
| そんなこと言ってる場合じゃない。とにかくエイゴは怪我をしたウロビトの手当てに当たれ。 | |
| 了解! | |
| 里全体が破壊されているわ……侵入者かしら。 | |
| でもここを知っている人間なんて私達と辺境伯くらいでは……? | |
| ……あそこにいるの、ワーなんとかさんじゃないか? | |
| まさかワールウィンドさんが? | |
| それはさすがにないだろう。奴はウロビトのことを知らないはずだからな。 | |
| とにかく話を聞いてみましょう。 |
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| まさかの不法侵入ですか。 | |
| や、冒険者がそれを気にするのか。 |
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| 巫女がホロウに攫われた!? | |
| ホロウは一度だけ見ましたが一体何者なのでしょう。他の敵と違って人の形ですし、巫女を攫ったということは意思があるということですか? | |
| 情報の少ない中で余計な憶測を口にするのはやめろ。 とにかく今は巫女の救出が最優先、僕たちにとってはホロウが敵だと言う事さえ分かっていればいい。 | |
| 助けるのか? | |
| 当たり前だ。親書のこともあるからな。 | |
| そういえば、ウーファンさんは? | |
| どうやら一人で下へ行ったみたいだぜ。 | |
| エイゴさん、処置は、 | |
| もう終わった。治療中に話を聞いていたんだが、ウーファンはここが襲われた時は不在だったらしい。 戻ってまたすぐ居なくなったから、一人で追いかけたんじゃないかって。 | |
| でも一人でなんて無謀よ。 | |
| 俺も同感。とはいえ里のウロビトの殆どは怪我で動けないみたいだ。仕方ないといえば仕方ないかもな。 | |
| これは早くしないとウーファンも危ないかもしれない。追うぞ。 |
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| この階のモンスターは地下1階に比べてパワーもHPもありますね。 | |
| だが状態異常は上より温い。こっちの盲目と封じもそこそこ入りやすいから、ハマれば負ける気がしない。 | |
| TP消費は半端じゃないけどな。 |
| くそ、また血の臭いがする! | |
| いや、今回はホロウの血だ。狩ったのは……お前か。 |
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| ウーファンさんは大丈夫かしら。 |
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| ウーファン=ホロウ説とか思いついたがどうだ? | |
| だから憶測はやめろって。大体奴の巫女への態度を見る限り、そんなことはまず有り得ないと思わないか? | |
| ウーファンさんは一体何を隠しているのでしょうか……? | |
| 顔面蒼白ってことは巫女になにかあった……? | |
| 嫌な事を言うなお前ら。ちなみにそういうときは黙って急いで追うのが最善だ。僕たちも行くぞ。 |
| また血の臭いだ……今度はどっちだ? | |
| どちらにしろ警戒は怠るなよ。 | |
| あれ、ウーファンさん……? |
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| ウーファンさんは私たちに心を開いたことに嫉妬して、巫女としての振る舞いを求めて傷つけてしまったというのですか。 | |
| そんな……そんなに気負う必要なんてないのに……。 |
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| お前は馬鹿か? | |
| ……は? | |
| あの、クロムさん、落ち着いてくだ | |
| なぜ大切なものをわざわざ手放そうとするんだ。 そこまで巫女のことを思うなら自分の手で守ってやればいいだけじゃないのか? | |
| ……クロム? | |
| 無くしたあとに後悔したって遅…………いや、もういい。 ……とにかくだ。僕たちだけでこの先に行くことはできるが、このままだと逆に僕たちの方が巫女に合わせる顔がない。 | |
| それもそうですね……なんだかここにウーファンさんを置いてホロウと戦うのは気が引けます。 | |
| 急を要するというのはわかっているが、少し待ってみないか? | |
| じゃあその間に俺達もできることやんなきゃな。 ウーファンが復活するまで別の迷宮に行ってみようぜ。 | |
| アテがあるのか? | |
| 確か鰐が徘徊していたあたりに小迷宮があった。鰐さえ引き付けられれば……。 |
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| (なんでこんなことになったのかしら。とにかく蘇生しなきゃ……。) | |
| 今日のマリアはすごいな。 | |
| 吃驚したのはこっちよ……まさか通常攻撃だけで倒せるなんて。 | |
| 何があったんだ? | |
| マリア以外の全員が倒れたところからマリアがリジェネワルツで回復しつつ敵の攻撃を片っ端から避け、適当に斬って倒してしまった。 | |
| マリアさんすごい。 | |
| いやいや偶然よ……。 っていうかほら、小迷宮に入れるようになったわよ。行きましょう。 |
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| なるほど……あの鰐がこの迷宮を守っていたんですね。 | |
| どういうことだよ? | |
| 敵が専ら植物ばっかりなんだ。 |
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| そういえばここまで見た敵は草だったり花だったりキノコだったりだな。 | |
| あとはこの蛾だが。 |
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| 普段こいつは微動だにしないが、近くで戦闘をはじめると動き出す。 | |
| 後ろから奇襲しやすいけど……一匹乱入されたら他の蛾も乱入してきて手のつけようがなくなるわね。 | |
| 戦わないのが一番ってわけだな。 | |
| しかし……この迷宮には特に変わったものはありませんね。 | |
| いや、開かない扉が一つあっただろう。十分変わっている。 | |
| あの扉は強行突破とかできねえのか? | |
| まず無理だろうな。人為的に作られた鍵のようなものがある。 | |
| 鍵ということは、必要があって誰かが意図的に作ったということですよね? | |
| つ危険なものが封じ込められている可能性があるのか。 | |
| そういうことだ。とにかくここにもう用はない。帰ろう。 | |
| ウーファンさんも心配だもんね。 | |
| あの場に置いてきてしまったからな。一度様子を見に行こう。 |
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2013.02.06.
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