スルーマスタリ ★
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| すごい……雪ね。初めて見たわ。 | |
| さむい | |
| 私もです……タルシスは雪が降りませんからね、本でしか見たことがありませんでした。 | |
| なぁ、さむい | |
| 私の故郷は降るぞ。でもこんなに寒くないな。 | |
| おい、きいてくれよ | |
| この雪だと気球の上昇が難しいな。注意して進もう。 | |
| 上昇というとそういえばここは高空でしたね。だから気温も少し低いのかもしれません。 | |
| ん?あの気球……ウィラフさんのものじゃないか?一人で何をやっているんだ。 | |
| 近くにモンスターの群れが……このままだと危ないわ。 | |
| まずいな、いくぞ。 |
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| 見たことがないモンスターですね……やはり完全に別世界のようです。 | |
| でもこのバッタはタルシスの近くで見かけるものに似ているわね。 | |
| そういえば似たような格好のモンスターは似たような攻撃ばかりするような。 | |
| じゃあバッタはの攻撃はナノカの封じでなんとかなるかもしれない。 タルシスの近くの奴も足封じで対処できたからな。 | |
| あのカブトは初めて見ますね……硬そうです。 | |
| 僕たちはバッタを1体ずつ叩くからユーリは後ろのカブトに印術を打ち込んでくれ。 | |
| わかりました。 |
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| はぁ、強かったわ。でもうまく役割分担ができてよかった。 | |
| 助けた俺らが言うのも何だが、ウィラフちゃんがいて助かったぜ。 | |
| エイゴさん、もう寒くないんですか? | |
| 戦ってたら暑くなってきたから大丈夫だ。ってか心配してくれたんだな。ありがとうよ。 | |
| あそこに小さな迷宮があるけど行ってみる? |
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| 鰐が徘徊しているが……行けそうだな。 |
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| うおぉなんだここ、あっちい……。 | |
| 外との気温差がすごいな。 | |
| エイゴさん……さっきまでは寒くて死にそうみたいな顔してましたよね……。 | |
| 本当にワガママね。 | |
| しかしこの迷宮、壁の隙間が大量にあるな。 |
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| でも今までにも壁の隙間を通ったりして探索してたわよね。 | |
| うおっ、コウモリがどこからともなく飛び出してきたぞ。 | |
| コウモリも隙間から移動しているんですね。私たちも通れるでしょうか。 | |
| いやこのコウモリかなりデカいしな、まぁ大丈夫だろ。 痛ッ、 | |
| これ、氷柱ですか。これじゃあ、どこが安全なルートかわからないですね。 | |
| そんな……じゃあここを通るのは難しいのかしら。 | |
| いや、問題ない。コウモリがヒントだ。 |
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| なるほど、コウモリが通れる場所は安全なのか。 | |
| そういやこいつらは隙間を通ってもピンピンしているな。 | |
| こういう時はこの迷宮をよく知っているモンスターに先導してもらのが1番だな。 |
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| それにしてもモンスターが強いわね。 | |
| この小さいコウモリがどんどん仲間を呼ぶから戦闘が終わらないな。 | |
| さっきのコウモリの移動ルートの上で戦闘していると、戦闘に乱入されてしまい大変な事になります。 | |
| そんなこと言ったら今までの迷宮だってそうだったけどな。 こいつみたいに長期戦にしてくる奴が出てきたら、いつも以上に気を配らないとな。 | |
| クロムの口から気を配るって言葉が出ると変な気分だな。 |
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| あの小迷宮には特に何もなかったわね。 | |
| 折角だからもうちょっと歩き回りたいな。 | |
| ……もう夜中だぞ。明日の朝な。 |
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| 今までの大地から考えると、ここにも大きめの迷宮と石版があるはず……ですよね。 | |
| ありそうな雰囲気ではあるけどな。 | |
| そんなことよりもここにいる食べれそうなものは全部おいしそうだな。 | |
| 高値で売れそうですね。 | |
| ……毒になるものもあるかもしれないから何でもかんでも食うなよ。 | |
| 何でもかんでも食うって…クロムはエイゴのこと何だと思ってるのよ……。 | |
| そうだな……調子に乗ってるとか…… | |
| (なんという酷さ……。) | |
| 頼れると言えば頼れるんだがな。 | |
| あっあれじゃね!あそこに台座が!!!!!! |
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| (……聞こえてなかったみたいだな、よかった……よかったか?) | |
| 模様も前のやつと一緒だ!おいクロム、これだろ! | |
| そうみたいだな。とするとこの付近に迷宮への入り口が……。 |
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| ありました。これですか。 | |
| 入り口から熱風が吹いているわ……。 なんでこの大地はこんなに寒いのに迷宮は暑いのかしら。 | |
| これだけ暑いと入る気になれないな。 | |
| 時間が経ったら涼しくなるかもしれないな。 もう少し気球で見て回って時間を潰すか。 |
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| ……いやいやいや。 | |
| ……なによこれ。似たような入口が2箇所にあるなんて、今までなかったわよ。 | |
| どちらにも谷の紋章と同じものがありますが、これは一体? | |
| どちらかが偽物……とか? | |
| 両方本物でも何もおかしくない。というよりも、入口が必ず一つでなければならない理由なんてない。 | |
| そりゃまあそうだけどよ?それは迷宮が自然にできたものだって前提の話なんじゃねえ? | |
| なるほど。言われてみればそういう考え方だったかもしれない。 | |
| しかしこんな石碑まで立てて入口を明示しているあたり、完全な自然の産物なんてことはあり得ない……ですよね? | |
| そうなんだよ。じゃあ誰が作ったんだ?ってなってくるわけよ。 | |
| ……考えたこともなかったが、そもそも何のために迷宮が存在しているんだろうな? | |
| この先へ進めば、いつか分かるのかしら。 | |
| それを知ることが幸せとも限んねえけどな。 | |
| そうだとしても知りたいと思うのは私だけか? | |
| いや、僕も同意だ。 | |
| だよなあ。冒険者の性ってやつだよな、これって。……最初はどっちから入る? | |
| セオリー通りなら上から、だな。 |
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2013.03.15.
v2_2021.04.10.