「運ゲー」と「詰み」には雲泥の差がある
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| 迷宮の奥に進もうと思ったら、何なんだこれは? | |
| オブジェ?にしては変だな。 | |
| 花が置いてありますが……もしかしてここは墓なのでしょうか | |
| あ、ワールウィンドさん! |
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| 当然だな。 | |
| ワールウィンド、お前は……イクサビトにやたらと干渉しているが、なぜそこまでするんだ? |
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| またワールウィンドさんの調子がおかしかったな。 | |
| この先の迷宮に進めるっていうのに、なあ。 | |
| ……あいつの言う打算とはなんだ? | |
| なんでまたそんなことを言うのよ。いつもクロムが情報もなしに疑うなって言ってるのに。 | |
| 残念ながらあいつが怪しいことだけは確定だ。 | |
| どうしてそう思うんです? | |
| 僕らが最初にイクサビトの里に訪れたとき、キバガミが何て言ったか覚えているか? | |
| このキバガミ、お主らを歓迎するぞい! | |
| それ絶対違う。 | |
| その前、「一番最近ここに人間が来てから十年以上経った」って言ってたっけ。 | |
| そう、そっちだ。それにも関わらずあいつはすべて分かっていたかのように巫女を連れて現れた。 | |
| それは、丹紅ノ石林を歩き回って、見つけた本に書いてあったって……あぁそういうことですか。 | |
| 何言ってるのよ。 | |
| 冷静になれ。あの迷宮に本なんてものが存在していると思うか? | |
| ……まぁ、確かにそうだが。 | |
| じゃあ本で得た情報じゃないとして、何でワールウィンドは心臓や病のことを知っていたんだ? | |
| おかしいのはそこだ。イクサビトの里に一番初めに入った人間は僕らだったはずだ。 だからあいつが先にここに来て情報を得たわけでもない。 | |
| じゃあ最初から知っていたのですか……? | |
| その可能性が高いと僕は踏んでいる。 | |
| 待って!そういえば最初に気球を飛ばす方法を教えたのもワールウィンドさんって港長が言ってたわ! | |
| それも関係があるかもしれない。何にせよあいつはやっぱり怪しすぎる。 | |
| とは言えイクサビトを助けるには、あいつの言う通り巨人の心臓を手に入れるしかないんだろ? | |
| そうだ。でもだからこそ、僕はあいつの言うように動くことに抵抗がある。 | |
| でもあいつ言ってたぜ。恩には報いなきゃって。 少なくともイクサビトにとっては悪いようにならないんじゃねえのか。 | |
| ……それはそうだが。 | |
| 俺もあいつの動きには注意しておく。皆もそうしてくれると助かるぜ。 |
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| ここ、森の廃坑よね?なんで今更こんなところに? | |
| 皆は孔雀亭に行かないのか? | |
| 前行ったら追い返された。 | |
| あーそうか、ナノカちゃんみたいな若い子が一人で入ったらそりゃなぁ。 | |
| 酒くらい飲むんだけどなあ。 | |
| あの酒場ですが、冒険者たちの溜まり場になっていることから情報もよく集まります。 冒険者への依頼なんかもあそこに届くみたいなんですよ。 | |
| なるほど……じゃあ何か頼まれてここに来たってこと? | |
| そういうことだ。僕が受領した依頼はこれだ。 |
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| 狒狒が狂暴化……? | |
| さっき戦ったがそこまで狂暴じゃなかったぞ。依頼主はヘタレなのか? | |
| 一応冒険者ギルドからの依頼なのでヘタレ?というわけではないはずですが……。 確かに今のところは特別なことは起きていませんね。 | |
| 正直イクサビトの危機にこんなことしてていいのか俺には疑問だ。 | |
| 急いだって仕方がないだろう。 たまにはタルシスのために依頼を受けてみるのも悪くないかと思ったんだ。 | |
| クロムさんそんなことを考えていたんですね… | |
| まったくクロムさんらしくないな。 | |
| 僕のイメージはどうなっているっていうんだ。 | |
| あーそうだな、しかし本当に特別変わったことはないな。 帰ってホムラミズチとやらと戦う準備がしたい。 | |
| これ以上ここに居てもね……。 一応このあたりを徘徊している狒狒は全部倒したし、もういいんじゃない? | |
| そうですね、帰りましょう。 | |
| でも何とも言えない嫌な空気が漂っていると言えば……まぁいいか。 | |
| お前ら、後ろを見ろ。 |
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| うおおおおお!?!? | |
| 今までの狒狒と段違いに大きいじゃない! | |
| 威圧感が半端じゃないな。嫌な空気の原因はこいつか。 | |
| こいつを倒さないことには終われないな。 |
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| 何とも見た目がパワー型だな。 | |
| 逆に言うと属性攻撃は無さそうな雰囲気ですね……。 | |
| とりあえず私は腕を狙っておこう。 | |
| そうだな。僕もいつも通り盲目を狙っていこう。 |
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| っくそ!やるなら俺をやれよ! | |
| ガードタンゴの上からマリアがこうなるのはまずい。 次のターン僕の盲目が入らない限り勝ち目はない。 | |
| こういう時に敵の妨害ができないのは歯がゆいです。 | |
| 仕方がない。ユーリはダメージを与え続けてくれ。 |
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| (あんなことを言っていたエイゴが落ちた。 回復手段がなくなってしまえばどうしようもない、一度撤退だ。) |
| 何回か挑んだ結果を正直に言おう、現時点ではお手上げだ。 | |
| 何言ってんだよお前。 | |
| クロムさんらしからぬ発言ですね。 | |
| あいつの攻撃はこんな感じだった。 |
・グラウンドアッパー(腕):拡散する壊攻撃
・ワイルドタックル(脚):貫通する壊攻撃
・仲間を呼ぶ:ヒーラーボールを最大2体、後列に召喚
・ヒールストライク(腕):全体壊攻撃 与えたダメージの合計量を回復
| 正直言って、僕らじゃこの中の何一つにも耐えられなかった。 | |
| 私が引き付けて扇の舞で避けるのもいいと思ったけど、拡散や貫通攻撃になってくるとそうもいかないわね。 | |
| それだって必ず回避できるわけじゃない。 何よりもヒールストライクが痛かったな。回復までされるとさすがにキツい。 | |
| じゃあ倒せないってことなのか? | |
| 僕は「現時点では」無理だと思っただけだ。倒せる。 | |
| ……レベルが足りないってこと? | |
| そういうことだ。まぁ29もあればなんとかなるだろう。 | |
| 今は27ってところか。じゃあもう少し鍛えればいいんだな! | |
| あぁ。そのあとスキルの振り直しをして行くぞ。……ユーリ。 | |
| 何ですか? | |
| お前はしばらく休んでいてくれ。 | |
| 4人で挑むのですか?…………あ、わかりました。 | |
| そういうことだな。 |
| 今回の編成はこうだ。 |
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| ミスティックのキサラにメンバーに入ってもらう。 | |
| えっと……私なんかが行って大丈夫なんですか……? | |
| むしろキサラじゃないといけないくらいだから安心しろ。 | |
| スキルはどうするの? | |
| 僕とキサラはこうだな。 |
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| サブクラスとサブスキルが今回から使えるようになった。 キバガミがくれた双牙武典に載っていた技術で、一人が2種類のクラスのスキルを使える。 |
※以降のスキル紹介では、オンマウスorタップでサブスキルが見られます
| イメージはホロウクイーンと戦った時に近いな。キサラが敵の攻撃を弱めつつ穴を開ける。 | |
| 私の聖印がないのでクロムさんはアイスブラッシュがメインではないんですね。 | |
| あの狒狒王は特別属性攻撃に弱点があるわけではなかったからな。 | |
| 私は割といつも通りだな。 |
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| いつも通りの極み。 | |
| なぁ、俺絶対おかしいよな?今までにない感じになってるぞ。 |
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| すごくメディックとして半端なことに。 | |
| そういえば私も変ね。 |
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| これは私が回復役になるってことかしら。 | |
| マリアちゃんが回復ってことは、俺は殴ればいいのか? | |
| 大体はそうなるな。まぁあとは行ってみればわかるさ。 |
| 最初のターンだが僕とマリアはいつも通りに動く。 | |
| 私たちはどうするんですか……? | |
| 残った3人で奴の攻撃と防御を落とす。 | |
| ほーん、ここでパワーブレイクってわけか。 | |
| 私は攻撃力と防御力どちらも下げれますが、どちらがいいのでしょう……? | |
| どっちでもいい。 でもきっとキサラは奴に先行されるから、防御力を下げた方が良さそうだな。 |
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| なるほど。奴の防御を下げておいて、盲目が入り次第一気に殴るのか。 | |
| 回復される状態になる前に削れるだけ削っておきたいわけか。 | |
| そうなんだが普通に殴っていてもターン毎500がせいぜいだから厳しい。 というわけで、 |
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| これを使う。 | |
| バーストスキル……ですか。 | |
| こんなに早くバーストを使っていいのか? | |
| むしろ今しかない。 |
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| バーストスキルを使うのは僕になる。 奴の物理耐性を限界まで落としておくこと、あとは状態異常にしておくことで火力は十分だ。 | |
| うっわぁ300オーバーが4発も出てるな。 | |
| これは対象がランダムだから取り巻きがいると狒狒王に攻撃が集中しなくなる。 そういう意味で今がベストなタイミングだった。 |
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| あ……言ってるそばからヒーラーボールが呼ばれてしまいました……。 | |
| あいつが仲間を呼ぶタイミングがHP残量なのかターン経過なのかはわからないな。 | |
| 取り巻きが湧いたらキサラの番だ。 |
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| 催眠の方陣……! | |
| 脅威だったヒールストライクだが、取り巻きのうちどれかが行動不能だと不発になるみたいだった。 ここは片方でも睡眠が入れば問題なかったが、さすがキサラだな。 | |
| じゃあ別に倒してしまっても良くないか?クロムならアサシネイションとかでいけるだろ。 | |
| ヒーラーボールが1体の時でもヒールストライクは使われるんだ。 ダメージは控えめになるが、少しでも回復されると長期戦になって不利になるからな。 | |
| じゃあなるべく睡眠が保たれるように黒霧で維持おいたほうがよさそうね。 | |
| ここからはなるべくダメージを食らわないようにする必要がある。 が、もう奴のHPは少なくなっている。このまま押すぞ。 | |
| 腕封じも入ったことだし、あいつはもう木偶の坊だな! | |
| 状態異常の維持ターン内に倒してしまいたいところだな。 | |
| さっきバーストセーブが発動したわ。もう一回黒霧が使えるからきっといけるわ。 |
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| 後ろは起きたが肝心の本体は腕が封じられていて何もできない。このままいける。 |
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| っしゃ!あとは取り巻きだけだな! |
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| かなり状態異常の入り方に依存しているが、なんだかんだでこれが一番安定していた。 | |
| それ普通に考えてまだレベルが足りてなかったんじゃねえの? | |
| ここの空気も軽くなったな。よかったよかった。 | |
| ……はあ。初めてこんなにしっかり戦って緊張しました……! | |
| そうかキサラちゃんは初めてだったな!お疲れ! | |
| また何かあったら呼ぶことになるだろう、その時はよろしく頼む。 | |
| はい!……がんばります! | |
| ユーリも待ってるだろうし、早く戻りましょ。 |
| ただーいま! | |
| おかえりなさい、皆さんお疲れ様です。戦果は……エイゴさんを見る限り、よかったみたいですね。 | |
| キサラの活躍がなかなかだったんだ。 | |
| ほらキサラちゃん、クロムが褒めるなんて珍しいのよ? | |
| あっえっと……ありがとうございます……? | |
| しかしこれはこれで良かったとして何かを忘れているような気がするな? | |
| もしかしてイクサビトのことですか?忘れるなんて、どれだけ白熱した戦いを繰り広げてたんですか。 | |
| っあああああそうだ!さっさと行くぞ! | |
| 少しは休ませてほしいところだが……こっちはこっちで行かないとまずいからな。行くか。 |
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2013.03.28.
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